【体験談】カナダフラッグポール時の4つのアドバイス
注: この記事は法的なアドバイスを提供するものではなく、ブリティッシュコロンビア州でのフラッグポールに関する個人的な体験談に過ぎません。移民に関するご質問は、移民コンサルタントまたは弁護士資格を持つ専門家にご相談ください。
カナダでビザ更新する場合、フラッグポールと呼ばれるビザ手続きを行わなければいけない場合があります。弊社スタッフが実際にフラッグポールをしたときの経験と、それに基づく4つのアドバイスをまとめました。
背景
私は現在2年間のIECワーホリビザを取得しています。私のパートナーも1年間のワーホリビザを保有していましたが、二人でビザの終了日を揃えたいという理由によりパートナーはスポンサービザを取得することになりました。この配偶者オープン就労ビザは国家職業分類(NOC)コードに基づいて申請・取得するものです。私たちは結婚していないので、内縁関係を証明するためにできるだけ多くの情報を持参しました。今回はビザ更新の体験談とこれからフラッグポールを控える方々へ4つのアドバイスをご紹介します。
必要書類
フラッグポール前にリサーチをし、ビザ更新のために必要な書類を事前にすべて揃えました。以下は持参した書類のリストです:
- 二人のそれぞれのパスポート
- 二人の現在の就労ビザ原本 (私のビザは少なくとも6ヶ月は残っている状態)
- 公証されたコモンロー・ユニオンの法定宣言書(IMM 5409)
- 私の雇用契約書 (スキルドワーカーであることの証明)
- 私の職業名と業務内容に合致するNOCコードを印刷したページ
- 過去3か月分の給与明細
- 私のビザの終了日に加入期間を合わせたIEC(ワーホリ)保険 (BestQuote Travel Insuranceから申し込み)
- 銀行から受け取った残高証明書
以上に加えて、私たちは内縁関係を証明するために以下の書類も持参しました。
- 共同銀行口座明細書
- 賃貸契約
- 同居を証明する前の家主からのレター
- 内縁関係を示す所得税の納税通知書
- 公共料金の請求書など、同じ住所が印刷された他の公的書類
ポイント・ロバーツ国境オフィス(Point Roberts)
フラッグポールは元々ポイント・ロバーツ (Boundary Bay/Tsawwassen) オフィスで行う予定でした。
理由としては、3つあります。
- バンクーバーから近い。
- あまり混雑していない。
- 同僚が先日そこで問題なくワーキングホリデービザを発給してもらった。
日曜日の午前8時20分頃にバンクーバーを出発し、約1時間後にポイント・ロバーツ国境オフィスに到着しました。
国境付近にカナダ側オフィスの専用駐車場がありましたが、見逃してしまい、結果として国境を越えアメリカ側まで車で行かなければなりませんでした。米国の係官は訪米の意図を尋ねたのでフラッグポールのためだと伝えました。彼は車を駐車して米国オフィスの中に入るように言い、私たちに$6の手数料を支払うよう命じ、I-94を発行しました。
私たちは再び車に乗り込み、ビザ取得のためにカナダオフィスに向かいました。カナダ側の係官は私たちの意図を尋ねたのでフラッグポールのためと回答すると、ビザ発行手続きを拒否されました。
国境オフィスは混雑していなかったにも関わらず、ビザ発給に十分な人数が働いていないという理由でした。しかし、今日ビザを発給してもらえなければパートナーは少なくとも2日は仕事を休むことになります。そこで、私たちは車で30分ほど離れたピースアーチ国境オフィスまで車で移動することにしました。
ピースアーチ国境オフィス(Peace Arch)
ピーチアーチ国境オフィスに到着しました。先ほどの反省を生かして国境に着く前に、ダグラスオフィスの隣にある駐車場に車を停めました。駐車場の近くにいたカナダの係官に話しかけると、アメリカ(ブレイン)の国境まで歩くように言われました。そこで、私たちはアメリカ国境のゲートまで歩き、フラッグポールの主旨を伝えると、カナダ側に戻されてしまいました。
カナダの国境オフィスに戻り、係官と話をしました。彼は私たちのカナダでの現在の状況、どのビザを申請する予定なのか、なぜオンラインでビザの承認を待っていないのかなどを訪ねました。ビザ発行をためらっているようにも見えましたが、配偶者オープン就労許可証の申請について追加質問後、ビザを発給してくれました。
オフィサーに関係書類を渡し、少なくとも2、3時間はかかると思っていたので座って本を読み始めました。しかし、15分もしないうちにビザ申請料の支払い・ビザ原本受取が完了しました!
カナダでのフラッグポールに関する4つのアドバイス
- 主要な国境オフィスに行く
ポイント・ロバーツのような小さな国境では、今回のようなスポンサービザ発行を受け付けていない日もあるので、複雑なケースの場合はピースアーチやナイアガラオフィスなど大きな国境オフィスを訪ねると問題なく手続きが完了するかもしれません。事前に、自身のケースについての体験談をいくつか調べて読むことをお勧めします。
- 必要と思われる書類全てを持参する
準備が全てです。すべての必要書類と、万が一必要になりそうな書類は必ず持参しましょう。
- 可能な限り平日の午前中を狙う
早めに国境に行き、なるべく平日に行くことお勧めします。私たちはフルタイムで働いているため、週末に行きましたが、ピースアーチ国境オフィスは混雑していました。
- フラッグポール前に十分なリサーチを行う
現在のビザステータス、これまでのカナダでの滞在履歴など、まったく同じケースというのは存在しません。自分に近い方も体験談を読んだり、カナダ政府のウェブサイトを確認したり、事前の準備が必要です。車で行く場合は特に注意が必要です。今回のようにカナダ側の駐車場を過ぎてしまうと、アメリカに入国するほかありません。ESTAの申請をしていない場合は問題になりかねませんし、I-94の手数料も支払う必要があります。基本的には国境を越えなくてもフラッグポールは可能です。オフィスから一番近いカナダ側の駐車場を必ず確認してから自宅を出発しましょう。