カナダでのフラッグポール体験談:ビザ切り替えの成功法
注意:この記事は法的なアドバイスを提供するものではありません。ブリティッシュコロンビア州でのフラッグポールに関する個人的な体験談です。移民に関する質問は、移民コンサルタントまたは弁護士資格を持つ専門家にご相談ください。
カナダでビザを切り替える方法には、オンラインで完結するものと、一度カナダ国外に出る必要があるものがあります。アメリカとカナダの国境に行くことができれば、陸路でのビザ切り替えも可能です。この方法は「フラッグポール(Flagpoling)」と呼ばれます。この記事では、弊社スタッフが実際に体験した2回の異なるフラッグポールについて紹介します。
※2024年5月にフラッグポール受付時間が変更になりました。受付時間外に訪問した場合はビザを発行してもらえない可能性が高いため、事前に確認しましょう。公式サイトはこちらです。
ビザ切り替え背景
ビジタービザでカナダに入国し、6ヶ月滞在した後、Coop留学のためにStudy Permit(学生ビザ)とWork Permit(就労ビザ)を取得するため、Point Roberts (Boundary Bay/Tsawwassen)に訪問しました。Coop留学終了後、IECビザ(ワーキングホリデーやROワーホリの総称)に切り替えるために再びPoint Robertsを訪問しました。
必要書類
フラッグポールに必要な書類を調べて実際に持っていったのは以下です。
【切り替え その1】観光ビザ→Coop留学
- パスポート(有効期限を再確認)
- カレッジの入学許可書
- 【任意】ビザ期間中のIEC緊急医療保険→BestQuote Travel Insuranceのワーホリ保険
- 銀行残高証明書($3,000あると安心。過去1週間以内に発行されたもの。)
- eTAとESTAそれぞれの登録証明書
- POEレター→ポートオブエントリーと呼ばれるビザ引換券
【切り替え その2】Coop留学→ワーホリ
- パスポート(有効期限を再確認)
- 現在のビザ(Study PermitとWork Permitの両方を持参)
- 【義務】ビザ期間中のIEC緊急医療保険→BestQuote Travel Insuranceのワーホリ保険
- 銀行残高証明書($3,000あると安心。過去1週間以内に発行されたもの。)
- eTAとESTAそれぞれの登録証明書
- POEレター→ポートオブエントリーと呼ばれるビザ引換券
バンクーバー近辺の2か所の国境事務所
2024年5月30日より、フラッグポール受付時間が変更となりました。
Boundary Bay (Point Roberts) Border Crossing
- バンクーバーダウンタウンからスカイトレイン(Canada Line)とバスを乗り継いで行くことが可能。所要時間は1時間強。
- 茶色の小さな事務所で、平日は比較的空いている。
Peach Arch/Douglas (Blaine) Border Crossing
- バンクーバーからシアトルに向かう際に通過。
- 電車やバスを乗り継ぐと50分ほど歩く必要があり、車がないと行くのは難しい。
- 複雑な手続きの場合はこちらの大きなオフィスを推奨。
切り替えの実際
【切り替え その1】観光ビザ→Coop留学
公共交通機関を使って1時間半ほどかけてPoint Robertsに向かいました。手続き所要時間は20分ほどでした。国境に柵などのはっきりした線が無いので、うっかり歩いてアメリカ側にわたってしまわないように注意です。実際の動線は以下です。
高速道路の料金所と似たような窓口まで歩いて向かいます。オフィサーにパスポートを提示、ビザ切り替えの趣旨を伝えると以下のような項目について厳しめに聞かれました。
- これまでのビジター滞在期間は何をしていたのか
- どこに住んでいるのか
- 学校と専攻は何か
黄色い引換券を貰いオフィスの中に入るよう言われたので、建物の角を左に曲がり中に入りました。中にいる別のオフィサーに用紙とパスポートを提出します。20分もせずにビザが無事に発行されました。名前のスペルや有効期限などのビザに記載されている情報に誤りがないか再度確認しました。
【切り替え その2】Coop留学→ワーホリ
Coopカレッジ在学中にワーキングホリデーの申請をしPOEを取得済だったので卒業のタイミングでビザ切り替えがスムーズにできました。BC州運転免許証を取得済なのでカーシェアリングEvoの車を借りてPoint Robertsに向かいました。車での所要時間はバンクーバーダウンタウンから50分ほどです。国境事務所専用駐車場があるので駐車をし前回と同様に窓口まで歩いて向かいます。
注意:通常Coop留学生のビザは学校卒業日より3か月ほど長く記載されていますが、学校を卒業した日の翌日からは合法的に働くことができないようです。Coop留学後にワーホリを考えている方は早めのワーホリ申請をお勧めします。詳しくは専門家にお問い合わせください。
これからフラッグポールに行く方へ
必要だと思う書類はすべて持っていくこと
書類は印刷して持参するのが望ましい。携帯にも画像を保存しておくと安心です。
休日は受け付け不可
2024年5月30日より、フラッグポールは平日の受付のみとなりました。フラッグポールができる8つのオフィスをこちらの記事で紹介しています。
ビザの名前のスペルや有効期限を再確認
名前のスペル、有効期限、雇用主が“OPEN”になっているか確認しましょう。
システム上アクティベートか
オフィサーがアクティベイトを忘れることがあります。これがされていないと、SINの取得ができません。
終わりに
フラッグポールを通じてビザ切り替えを行う際は、事前準備をしっかり行うことが重要です。この記事が、皆様のビザ切り替え手続きの参考になれば幸いです。
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